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――ゴトンッ


床に頭を打つ鈍い音

気がつくとそこは木の匂い立つ部屋だった

「……人間、なの?」


少女は僕への言葉を

僕のいないところへ向けて放った

「誰…?」

正面から鈴を転がしたような声
 


声の方へ目をやると、紅い髪の少女がいた

これが魔女との出会い

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