【大精霊アルカ】
世界の始まりからいる存在で世界と同じ名前を持っている。種族の象徴である耳を持たず、その瞳は光を通さない程に黒く深いとされている。
書物によっては「はじまりのヒト」であったり、世界の創造主など様々なことが記されているが真意のほどは謎。
精霊文化が盛んな花の国ではアルカを崇める宗教「蝋(ロウ)の箱舟」が存在する。
【精霊】
正確には自然物の大元に宿ったものが精霊、それ以外は妖精とされているが、総称して精霊と呼ばれている。
妖精はさまざまな場所に宿り人懐っこいが、精霊は決められた場所を守り、ひとを寄せ付けない。
【精霊使い】
特殊な石(精霊石)に精霊を宿して力を借りる者。
精霊を宿すにはその精霊と契約をしなければならないが、契約方法は精霊自身が決める為、簡単なものから無理難題なものまで多種多様。
【人口精霊】
小さな精霊と動物やヒトを掛け合わせて人口的に作る精霊。
酷く不安定な命を持つが、元よりも強い力と闘争心(姿を変えられた精霊の憎しみから生まれるといわれる)を備えた精霊が出来るため戦争時、兵器として作られていた。
戦争が終わると同時にその機関は廃止され、作成、及び研究も禁止されている。
【唱術】
炎や水などの自然物を操る力。翼族やエルフはこの力がとても高く、獣人、魔族は一部の者しか扱えない。
人間は魔力はあっても武器や装飾品に頼らなければ使えない事がほとんど。唱術を使う者を唱術師と呼ぶ。
【銀の剣】
戦争時、不死である魔族を唯一絶命させる事の出来る剣として作られていた。
特殊な魔力を擦り込ませた銀を使用しており、これで命を絶たれた魔族は再生能力を失い消滅する。これにより魔族は黒の森に収まる程度にまで数を減らされた。
戦争終結に剣は全て回収され、現在のアルカではこの剣を打てる鍛冶職人はいないとされている。
【精霊の契り】
精霊使いは精霊との合意の上で契りを交わし、パートナーとなれる。
複数の精霊と契約していても、契りを交わせる精霊は生涯で1人だけとされており、そこには絶対の信頼関係と精霊からの愛情が必要。
精霊使いはパートナーとなった精霊の力を、精霊を介さずとも扱えるようになり、精霊は精霊使いの魔力を直に送られてくるようになるため、より強大な力を得るという。
しかし契りを交わしたヒトと精霊は一心同体のものとなる為、片方が傷ついただけでも双方の傷となり、パートナーの死はお互いの死になる。
【祈りの塔】天高くそびえる塔。普段は姿すらも見えないが、真にその塔を求める者の前にのみ姿を現しその扉を開くと言われている。
塔の頂上から響く音は世界の何処にいる者にも聞こえるとされ、数年に一度、塔から鳴らされる鐘の音が世界に響く。
しかしその存在はほとんどおとぎ話の中だけのものとされている。
【花咲き病】
花粉から発症するとされているが、正確な原因はまだ不明。くしゃみや咳など風邪のような症状が出るものから、別段何も変わらないものまで、ヒトそれぞれ症状に差があるが、皆一貫して身体中に花が咲くという特徴がある病。払えばすぐに散る程度の花の為、日常生活にそこまで支障はきたさないが散った花の掃除の面倒さと鬱陶しさがある。